pTeX for Windows 95のインストールと実行方法

(DOS/V互換機 & PC-9821互換機)

1997/10/23, 10/24, 10/25, 10/27
1998/10/15:DOS版自己解凍ファイルの分割ファイルも準備
1998/10/19:Win版自己解凍ファイルに変更,分割ファイルの配布禁止
1998/10/20:Win版自己解凍ファイルの分割ファイルも準備
1998/10/26:tex4win2.exe関連のDOS版pkファイル名を修正
1998/10/30:環境変数設定内のディレクトリの区切り記号を,\ から / に変更
1998/10/30:tex4win2.exe内でlcircle10.pkとlcirclew10.pkに変更
1998/11/06:texmf.cnfの/usr/lib/font/devpostについての注意を記入

勇 秀憲@高知高専建設システム工学科  counter (since 98/10/22)


pTeX for Windows 95 とは?

pTeX for Windows 95 のインストール

dviout for Windows 95 の設定

pTeX for Windows 95 の実行方法


pTeX for Windows 95 とは?

ここでの pTeX for Windows 95 とは, 角籐さんによって,アスキー(株)の TeX 3.14159ベースの pTeX-2.1.5 を, Win32 Console Applications として Microsoft VC++5.0 で Make された Free pTeX です。漢字コードは Shift JIS です。 Win32 applications なので DOS では動きません。 Windows 95 の MS-DOS プロンプト、 Windows NT (x86) のコマンドプロンプトで動作します。 いわゆる長いファイル名に 対応しています。 LaTeX に関しては、欧文用 (latex)、日本語対応版 (platex) 共 に LaTeX2e となっています。 LaTeX 2.09 で書かれたソースも大抵の場合は 2.09 互換モードとしてタイプセットできますが、たまにエラーになる場合もあります。 このような場合を考えて LaTeX 2.09 の環境も実行できます(詳細は以下)。

私が,角籐さんの pTeX-2.15 のページ <http://www.fsci.fuk.kindai.ac.jp/~kakuto/win32-ptex/> (1998.10.19現在,pTeX-2.1.8となっています)より直接ダウンロードし,Free pTeX for Windows 95 を 自分のハードディスク(d:\)にインストールしたものを,LHMelt(最新版は<http://www2.nsknet.or.jp/~micco/micindex.html>) により,あらためて圧縮した後,再び winSFX32 2.13.w23.x(Win95/NT用)自己解凍ファイルにしました。 あなたの自身の適当なハードディスクにインストールする方法と具体的は実行方法 を説明します。

私のファイルには,角籐さんの pTeX とともに,TeX を実行したときに できる dvi ファイルを,画面にプレビューしたり, プリンタ(Windows 95上でセットアップされているプリンタ)に印刷する ための,dviout(最新版は<http://akagi.ms.u-tokyo.ac.jp/dvitest.html>)がすでにインストールされています。

また,これらの自己解凍ファイルは,NEC PC-9821シリーズの Windows 95 用です。 DOS/V互換機については,説明中の [注]をご覧下さい。

なお,自己解凍ファイルは約20MB, それらすべてを自己解凍しますと約85MB になりますので,インストール時にはハードディスクに 約100MB以上の空き容量が必要になります

すべての実行ファイル,300dpi用欧文フォント,97年度版の科研費申請書用のLaTeXマクロ もすでに組み込み済みです。 科研費申請書作成のための TeX 講習会 <http://www.ce.kochi-ct.ac.jp/~isami/tex/kaken97.html> を参照して下さい。

日本語フォントは,Windows 95 の TrueType Fonts を 自動的に使います。プリンタは,キャノン Laser Shot に標準対応です(解像度300dpiの プリンタならなんでもOKです)。


pTeX for Windows 95 のインストール

  1. 次の4つ([注]DOS/V互換機は5つ)のWin版自己解凍ファイルを, Free pTeXを適当なディレクトリ(例えば、d:\temp)にダウンロードします。

  2. この4つ(DOS/Vでは5つ)の ファイルはWin版自己解凍ファイルですので、 エキスプローラ等で直接実行します。 (あるいは,分割ファイルtex4w11.exe等もWin版自己解凍ファイル ですので同様に解凍します。)

    (例えば,tex4win1.exeを実行すると)

    tex4win.jpg

    適当な「ルート」ディレクトリを指定し (例えば,d:\ディレクトリにインストールしたいときにはA:\をd:\に変更), [OK]をクリックします。 そのドライブのディレクトリ \usr\local(例えば,d:\usr\local )上に, たくさんのファイルが解凍されます。 \usr\local\ の名前は変更可能ですが,それ以下のサブディレクトリ (名前,構造など)は変更しないようにしてください。

    同様に,tex4win2.exe等についても直接実行し, 同じルートディレクトリに解凍します。

  3. Windows 95 を起動するドライブにある autoexec.bat に,以下のように、 d:\usr\local\bin を PATH 環境変数に追加し, 環境変数 TEXMF, TEXMFCNF をセットして下さい(この場合の区切り記号は,\ ではなく / としてください)。 (もちろん,自分の環境の合わせて,ドライブ名を変更してください。

    (例えば,ドライブd:では)

    set PATH=%PATH%;d:\usr\local\bin
    set TEXMF=d:/usr/local/share/texmf
    set TEXMFCNF=.;d:/usr/local/share/texmf/web2c
    

  4. \usr\local\share\texmf\web2c\texmf.cnf を使用システムに合わせて編集して下さい。 つまり,このファイルをエディタで編集し,ディフォルトのドライブ名(d:)のところを, 自分の環境に合わせたドライブ名に変更するだけ です(以下の2+1=3ヶ所)。

    ........
    % The root of everything below.
    prefix = d:/usr/local                  <--- この行です(43行目)
    ........
    
    ........
    % If you have multiple trees, you can use shell brace notation, for example:
    % TEXMF = {/usr/local/mytex,/usr/local/othertex}
    % Also set TEXMFDBS to /usr/local/mytex:/usr/local/othertex,
    %  and set TEXMFMAIN to whichever is the main tree (with ./web2c, etc.),
    %  and set TEXMFLS_R to the tree where you want generated files to go
    % 
    TEXMF = d:/usr/local/share/texmf       <--- この行です(58行目)
    ........
    
    
    (物質土居先生、ご指摘ありがとうございます! もう1ヶ所直します)
     (以下は,修正しなくても問題はありません)
    ........
    % Used by DMP (ditroff-to-mpx), called by makempx -troff.
    TRFONTS = d:/usr/lib/font/devpost      <---- この行です(231行目)
    MPSUPPORT = .;$TEXMF/metapost/support
    ........
    

  5. [注]DOS/V互換機では,さらに MS-DOSプロンプトで,ディレクトリ \usr\local\bin に移動して

    copy tex.exe latex.exe
    copy tex.exe latex209.exe
    copy ptex.exe platex.exe
    copy ptex.exe platex20.exe    <-- platex209.exe ではありません!
    copy ptex.exe ptexold.exe
    
    を実行して,NEC PC-9821用のバイナリーに上書きコピーして下さい。

  6. これで,Free pTeX for Windows 95 のインストールは終了です(簡単でしょう!?)。 Windows 95 を終了して,再起動してください。


dviout for Windows 95 の設定

  1. Windows 95 が再起動したら,pTeX はもう使用可能になっていますが,まず ディスクトップに dviout へのショートカットを作成しておきましょう。

    フォルダの新規作成:ディスクトップの壁紙の上で, [新規作成]−[ショートカット]で,ショートカットのダイアログになります。 ここで,[参照]を左クリックし,d:\usr\local\bin\dviout.exe を参照します。 [次へ]を左クリックして,ショートカットの名前を適当に入力します。 (自分の環境の合わせて設定してください。

  2. ついでに,dviout の設定をします。dviout へのショートカットを 実行して下さい。このとき,次のようなダイアログが表示されたら,

    Font path is not set.
    Install findamental parameters
          はい(Y)   いいえ(N)
    

    ここでは,[いいえ(N)]と答えて下さい。([はい(Y)]と答えても,パラメータの設定は 可能です。この場合,プログラムフォルダに,dvioutフォルダを作成します。)

    [Option]-[Setup Parameters...] から, [Font]のダイアログをえらび,以下のように,TEXROOT と TEXPK を 設定します。例えば,ドライブd:では

    TEXROOT=d:\usr\local
    TEXPK=^r\pkfonts\^d\^s.pk;^r\share\texmf\fonts\tfm\ptex\^s.tfm
    
    と入力しましたが,通常はTEXROOT のドライブ名を 自分の環境に合ったものに設定するだけでOKです。)

    dviout2

    [Save] をクリックし,さらに[更新(A)]を押します。以上で dviout の 設定は終了です。


pTeX for Windows 95 の実行方法

  1. スタートメニューのプログラムなどから, MS-DOS プロンプトを起動します。

  2. MS-DOS プロンプトで,適当な TeX 用のディレクトリ (例えば,d:\usr\local\texsrc,これはデフォルトの TeX ソース用 のディレクトリです)へ移動します。

    ms-dos

  3. pLaTeX2e で,samp1.tex を実行(コンパイル)します。 エラーがなければ,同じディレクトリ(ここでは,d:\usr\local\texsrc)に, samp1.dvi ファイルができます。

    platex

    TeX には多くのマクロパッケージがありますが,このシステムでは, 以下の5種類がデフォルトで準備されています。

    実行ファイル名TeXマクロパッケージ名
    platex.exepLaTeX2eASCII日本語pLaTeX2e(最新バージョン)
    platex20.exepLaTeX 2.09ASCII日本語pLaTeX 2.09
    ptex.exepTeXASCII日本語 plainTeX
    latex.exeLaTeX2e英語版LaTeX2e (最新バージョン)
    latex209LaTeX 2.09英語版LaTeX 2.09

    ※日本語版は,英語版を含んでいますので,英語も日本語版で処理できます。

    ※科研費申請書の例は、\usr\local\texsrc\kaken.tex です。これを、上記の platex20.exeで実行してください。platex.exe では通常は処理できません! 科研費申請書作成のための TeX 講習会 <http://www.ce.kochi-ct.ac.jp/~isami/tex/kaken97.html> を参照して下さい。

  4. dvi ファイルを,dviout により画面プレビューし,また プリンタ(Windows 95 に設定されているプリンタ)に印刷します。 dviout を起動し,[File]-[Open] より適当な dvi ファイルを選択します。

    例えば,d:\usr\local\texsrc\samp1.dviを選ぶと画面にプレビューされます。 ([Display]-[Magnify]で,zoom up しています。)

    dvioutg

    この文書をプリンタに印刷するには,[File]-[Print] を選ぶか, ツールボックスのプリンタアイコンを左クリックします。 適当に,印刷ページ数,部数,印刷サイズなどのオプションを設定し, [OK]で印刷が始まります。

    ※Qualityの設定(キャノンレーザープリンタでは)

    いずれも300dpiのデータを出力しています。

    ※Windows 95 用のキャノンLBPプリンタドライバによっては(特に最新版では), [プリンタ]-[プロパティ]-[メイン]-[印刷目的]-グラフィック に設定してください。 そうしないと,印字結果が「少しかすれたようになる」かもしれません。

    dvioutpr